◆大相撲初場所13日目(24日、東京・両国国技館)
単独トップの西前頭14枚目・金峰山は大関・琴桜を突き出して2敗を守った。金峰山を1差で豊昇龍、霧島、王鵬、尊富士が追う展開となった。
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金峰山に再び勢いが戻った。もろ手で思い切って当たり、琴桜の上体を起こすと、攻め手を緩めず突き出した。「流れが良かった。硬くならずに前に出られた。立ち合いが良かった」と納得の表情。11日目(22日)の大の里に続いて大関戦の白星に「調子いいな、と思う」とニヤリ。自己最多タイの11勝目に「うれしいです」と連呼した。
前日23日に大関・豊昇龍に2敗目を喫した。師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)に「ここまで来たら肩の力を抜いて、もっといっていい」と背中を押され、今場所初の連敗を阻止。単独トップを守った。木瀬親方を通じ、来日のきっかけを作った元横綱・朝青龍さんからもエールが届き「励みになる。自分も頑張りたい」。日に日に盛り上がりを見せているという母国のカザフスタンに、初の賜杯をもたらす。(林 直史)