J1清水は鹿児島キャンプ2日目の24日、2部練習を行った。午後は紅白戦を実施。昨夏、育成型期限付き移籍でJ1町田から加入し、今季完全移籍に切り替わったMF宇野禅斗(21)が好パスを連発して猛アピールした。
若きボランチが温暖な鹿児島で躍動している。紅白戦では相手の間をすり抜けるスルーパスを何度も供給してチャンスにつなげ、背後に抜け出したMF矢島に的確に送ってアシストもマークした。「アピールしないといけないし、気持ちが入っていた。ミスも少なかったし、ポジティブに捉えてます」と手応えを口にした。
昨季、町田では4試合無得点にとどまり、夏から清水へ。「ふがいない成績だった自分を呼んでくれた感謝もあるし、このチームで成長できると感じたことが大きい」と完全移籍を決断した。ボール奪取力には元々定評があったが、今季は攻撃面でも進化を誓う。「J1トップクラスのボランチは攻守両面できる。攻撃のスタート、スイッチを入れられるという所を見せていきたい」とうなずいた。
既存のMF宮本らに加え、新たにMF弓場らも加入。ボランチの競争はし烈だ。「毎日の練習で違いを見せて、価値を示し続けないとスタメンは取れない。競争相手がいた方が燃えるし、切磋琢磨(せっさたくま)していい相乗効果を出せれば」と強調した。
今キャンプでは27日に韓国・済州ユナイテッドFC、2月1日にJ2磐田とのダービーが予定されている。「開幕戦(2月16日、対東京V)にスタメンで立つのがベスト」と誓った若武者が絶対的存在を目指してレベルアップしていく。