◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○王者・佐々木尽(判定3―0)元日本同級王者・坂井祥紀●(24日、有明アリーナ)
アジア2冠の佐々木尽(23)=八王子中屋=が、元日本同級王者・坂井祥紀(34)=横浜光=に3―0で判定勝ちし、防衛に成功した。公言する「日本人初のウエルター級世界王者」の目標に向け、大きくアピールした。
坂井はデビュー直後からスパーリングで手合わせした仲で、プロ46戦で一度もKO負けがないタフさを誇る。佐々木は何度もしつこくボディーを狙い、陣営からハッパをかけられ前に出続けた。試合終了のゴングが鳴ってもなお、前に出ようとするほど攻め続けた。
リング上のインタビューでは坂井に感謝し「キャリアが2倍以上あって、レベル、経験が違うので、自分も毎日それくらいの密度でやっている自信はある。倒せるかなと思ったけど倒せなかった」と苦戦を認めた。さらに「世界挑戦したいと思っているので、今年(世界タイトルマッチを)組まれたら、なるぞ~!」と元気いっぱい。スマートフォンの画面を見ながら、英語で主要4団体の世界チャンピオンの名を挙げ「俺は日本人初のウエルター級世界王者になる男。自信はある。試合をしようぜ!逃げはしないし、タイトル戦を望んでいる。尽はここにいる」とぶち上げた。
戦績は佐々木が19勝(17KO)1敗1分け、坂井は29勝(15KO)15敗3分け。