阪神・大山悠輔内野手(30)が24日、2年ぶりのリーグV奪還と日本一を目指す決意を示した。甲子園に隣接する室内練習場で自主トレを公開。「もう一度、優勝、日本一、それを達成したいと思って残留を決めた。しっかり覚悟を持ってやりたい。より一層、プレッシャーを感じながらやらないといけない責任感もある」と表情を引き締めた。
昨年11月に国内FA権を行使。熱烈オファーのあった巨人は6年24億円超を用意して阪神を条件面で大きく上回っていたが、熟考の末に残留を決断した。「何があろうと勝つという目標に変わりはない」。目の前に立ちはだかるは昨季の王者。藤川監督の5番構想を「打たないと勝てない」と受け止めた背番号3が、打倒・巨人の先導役になる。
今オフも他競技やスポーツ以外に視野を広げて「どの部分にヒントが転がっているか分からない。他の競技を見て(トレーニング方法など)取り入れてみようと思うことも多々ある」と自身の可能性を模索した。球団最長タイ5年契約、推定年俸3億4000万円プラス出来高で残留した通算137本塁打の大砲。真価を問われる1年に向かう。(中野 雄太)