阪神・藤川球児監督(44)が25日、ニンジン作戦を敢行した。青柳がポスティングシステムでフィリーズとマイナー契約を結び、支配下選手が66人に減少。「リスクマネジメントで(70人の支配下登録枠まで)3枠なら難しかったんですけど、4枠あるんでチャンスを与えられる。春からしっかり考えて、育成選手を(支配下に)上げるつもり」。開幕までに増えた1枠を、育成選手の昇格で使う方針を明言した。
求めるのは目の色を変えた姿だ。「育成選手は本気で必死にコーチにアピールした方がいい。コーチに認めてもらったりしないと僕に(報告が)上がってこない」。背番号3ケタの若虎が懸命に汗を流す光景は周囲に刺激も与える。「既存の支配下選手にないものをもっている可能性もある」と新星誕生を待ち望んだ。
3月の兵庫・尼崎市内の2軍新施設開業を背景に、育成選手は球団過去最多14人を数える。「結果だけではなく、ウォーミングアップの動きだったり、バックアップに回れる選手とか、スペシャリストとか、ワンポイントでいけるのかとか…。育成の新外国人も楽しみ」。“青柳枠”で相乗効果をもたらし、チームの底上げを図る。(小松 真也)