◆大相撲 ▽初場所14日目(25日、東京・両国国技館)
元大関で西前頭筆頭・霧島(音羽山)が痛恨の4敗目を喫し、優勝争いから脱落した。1差で追っていた2敗で単独首位の同14枚目・金峰山(木瀬)との一番。相手の突っ張りを下からあてがって右四つ、左前まわしをつかんだ。有利な体勢を作ったが、出て行った土俵際で金峰山のすくい投げに屈した。
敗北の支度部屋では、力ない表情で時折、苦笑いを浮かべた。髪を結い終わっても、しばらく立ち上がれず。自らの手を動かしながら取組を振り返り、考え込む場面も。「もうちょっと我慢して相手をもっと引きつけていけば…。勝負を早く決めたいという気持ちが出てしまった」と肩を落とした。
優勝制度ができた1909年夏場所以降、初日から2連敗以上し、優勝した力士はおらず、初日から3連敗した霧島には“史上最大の逆転V”の可能性があったが、その夢は露と消えた。