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北海道コンサドーレ札幌 熊本キャンプで目指す形は「相手圧倒」「細部にこだわる」…三上大勝代表取締役GMのコンサ便り

スポーツ報知 2025年1月26日 7時30分

 手応えを感じる沖縄キャンプが終わった。今年、けがをしない体づくりをしながら戦術を落とし込むと考えた時、一番効率的なのではと、休日なしでやることにした。計算の下、時間をコントロールしながら、徐々に右肩上がりに持っていく形を取った。若干のけが人こそ出たが、負荷をしっかりかけながら状態を整えるという、難しいことをきちんとやれたのは大きかった。

 岩政監督が目指すサッカーに対する選手への浸透の速さは、いい意味で予想外だった。攻守においての仕組みを含めた戦術の落とし込みはできてきているし、例えば守備のやり方などで改善点こそあるが、そこを意識したトレーニングに再び戻ってやらざるを得ないようなこともなかった。次はこれ、その次はと順調に進んで来られたのは収穫だ。

 監督の選手への物事の伝え方はすごく参考になった。元々教師を目指していたのもあるが、預かった生徒が30人いたら、全員を伸ばさなきゃいけないのが教師。サッカーの監督も同じなのだが、実際には先発で出る11人や、メンバー入りする20人に目が行きがち。ただ岩政は平等に見ていると言葉でしっかり伝えられる。そこは他の監督にはちょっとない。俺にもチャンスがある、見てくれていると全員が思えているから、練習時の躍動感や、吸収しようという姿勢に現れている。

 29日からの熊本キャンプですべきことは大きく言うと2つ。1つは今年目指す「相手を圧倒するフットボール」をするための形をつくること。今は30分ハーフなら単発で2、3回できていることに連続性が備わると、20分は相手陣内で戦えるようになる。そのためには再現性を高め、2次、3次攻撃の回数を増やせるように詰めていきたい。もう1つはスローインなどの細部にまでこだわって取り組むこと。それらをやった上で競争に勝ち抜いた11人が、開幕戦を迎えることになる。

(株式会社コンサドーレ代表取締役GM 三上大勝)

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