◆大阪国際女子マラソン(26日、ヤンマースタジアム長居発着=42・195キロ)
今年9月に東京で行われる世界選手権の代表選考を兼ねて行われ、早大のランニングサークル出身の小林香菜(大塚製薬)が2時間21分19秒で日本勢トップの2位だった。レース後は「まだ実感がなくて、わけがわからないです。今回は世界陸上の参加標準を切ることを目標にしていたので、予想以上に走れて、驚いています」と目を丸くして喜んだ。自己ベストは3分40秒更新、日本歴代10位の好記録で、世界選手権の参加標準記録(2時間23分30秒)も突破した。
一時は出遅れた小林だったが、ラスト約800メートルで昨年のパリ五輪6位入賞の鈴木優花(第一生命グループ)を抜かす、驚異の走りで日本勢トップ。「沿道の知り合いの方から、『前がばてているから行けるよ』って教えていただいて、勇気が出ました。一昨年も去年も良い走りができて、大阪の沿道の皆さんの暖かい声援でがんばれています」とすがすがしい表情で振り返った。
目標は、「日の丸を背負ってマラソンで世界を走りたいと思っています」と小林。大阪国際女子マラソンで、期待のニューヒロインが誕生した。
◇マラソン女子の東京世界陸上への道 日本代表は最大3枠。参加標準記録(2時間23分30秒)を突破した上で、年間のポイント加算で争うジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4で優勝すれば内定。有効期間内に日本記録(2時間18分59秒)をマークし名古屋ウィメンズマラソン(3月9日)終了時の記録保持者も内定する。その他にも選考大会で参加標準記録を突破した選手の中から記録、順位などを総合的に判断し、本大会で活躍が期待されると評価された選手も選出される。