◆トレーニングマッチ(35分×3本)横浜FM2―1熊本(26日・宮崎市)
横浜FMは熊本に2―1で勝利し、ホーランド新体制2戦目で“初勝利”を飾った。2得点ともに右ウィングバック(WB)がアシスト、シャドーがゴールという形だった。
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22日の大分戦(0●1)から、チームとしての大きな進歩を感じさせる1勝となった。
1本目はGK朴一圭、新加入DFトーマスデンを交えたビルドアップが機能。23分、中央からの大きな展開でMF井上健太が右を抜け出し、折り返しをFW遠野大弥が押し込んで先制に成功した。終盤にビルドアップのミスからPKを与え、同点に追いつかれるなど課題も残したが、落ち着いたボール回しで試合をコントロールする時間が長かった。
2本目はやや停滞し、敵陣ゴール前に迫る機会は限られたが、決勝点は1―1で迎えた3本目の19分に生まれた。右WB宮市亮のスピードを生かすロングフィードが右のスペースに展開されると、追いついた宮市が鋭いグラウンダーのクロス。エウベルが豪快に蹴り込み、ネットを揺らした。
2得点ともに中央が演出、右WBがアシスト、シャドーが得点という形に。ホーランド監督は「(WBの選手への)要求は高く、やるべきことも多いポジションだが、1人ひとりが特長を出し、いいプレーをしてくれた」とご満悦の様子。遠野も「うれしく思います。チームとして勝ちにこだわった試合だったので」と手応えを示した。