沖縄でキャンプ中の東京Vは26日、名護市内で、午前中はサッカー教室、午後は通常練習を行った。DF鈴木海音は、パリ五輪で共闘し、25日のパリSG戦でデビューしたSランスのDF関根大輝について「すごく仲も良かったですし、すごく刺激になりました。自分も連絡を取って、早くそっちに行きたいという話もしているので、それを早く実現できればいいかなと思います」と力を込めた。
関根とは同じ2002年生まれの同級生で、誕生日も関根が8月11日、鈴木が8月25日と2週間しか変わらない。昨年の4月中旬から5月の初めまで行われたU―23アジア杯で共にアジア制覇に貢献すると、パリ五輪では共に代表入り。パリでも「ずっと一緒にいて」と振り返り、柏のFW細谷真大や町田のFW藤尾翔太らと部屋で話したり散歩に出かけるなどして過ごしたという。
鈴木自身も昨季まで合計4シーズン過ごした磐田から、「自分自身、1回環境を変えて勝負してみたい気持ちもあった」と東京Vへの移籍という新たな決断をした。昨季は6位と快進撃を見せた東京Vの強さとして、ハードワークの源となる強度の高さとゴールを常に意識した練習を挙げ、「求められてる所も少し今までとは違うところもありますけど、やっててすごく楽しいですし、成長できている実感は短い期間ですけどある」と充実した日々を送っている様子だ。
今後の海外挑戦そしてA代表への選出へ向けて「年齢も22になって、そこまでもう若いという歳でもなくなってきた」と自身について分析。「1回きりしか自分のサッカー人生もないので、後悔しないようにするにはどういう選択を取ったらいいかと思った時に、まだまだ力不足を感じていた。これからどのようにして海外だったり、そういうところで活躍できるかを考えた時に、さらに成長しなきゃいけないと。やっぱりヴェルディの選手は若い選手が多くて、海外を目指している選手もすごくいると思う。そういった選手たちとお互いに刺激し合って、お互い成長していければなという風に思います」。同僚からの刺激、そして先に海を越えた関根の活躍を力に、今季はさらなる成長を誓う。