◆卓球◇全日本選手権 最終日（２６日、東京体育館）
男子シングルスで松島輝空（そら、１７）＝木下グループ＝が初優勝を飾った。準決勝で世界ランク３位の張本智和（２１）＝智和企画＝を４―１で破り、篠塚大登（２１）＝愛知工大＝との決勝も４―１で勝利。昨夏のパリ五輪で補欠に回った雪辱を果たした。１２年ロンドン五輪女子団体銀メダリストの平野早矢香さんがその強さと課題を分析した。
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松島選手はチキータ、バックハンド、サーブと３つの特徴を持っている選手ですが、今大会はフォアハンドもボールが走っていました。コースを読んで勝負することもできていて、点を取られても集中力が切れず、今回に懸ける気持ちの強さを見ていて感じました。
張本選手との準決勝は重要な一戦だと捉えていたと思います。これまで何度も対戦している２人ですが、松島選手が来た球を全部狙っていくような思い切りの良さで攻め手を全く緩めなかったことで、張本選手もサーブで迷っていたような印象を受けました。リスクのあるプレーができる分だけ、トーナメントでいろんな選手に勝っていくためには安定性も必要になります。自分の得意な形にならなかった時にどうしていくかというところも、今後意識して取り組んでいってほしいと思います。（平野 早矢香＝１２年ロンドン五輪女子団体銀メダリスト、ミキハウス所属）