◆全日本プロレス「ニューイヤーウォーズ2025」(26日、千葉・幕張メッセ国際展示場ホール4)観衆1012
全日本プロレスは26日、千葉・幕張メッセ国際展示場ホール4で「ニューイヤーウォーズ2025」を開催した。
三冠ヘビー級選手権は王者・斉藤ジュンが安齊勇馬と初防衛戦。両者が持てる技をすべてぶつけた白熱の攻防は、王者が強烈なブレーンバスターで追い込むとH挑戦者もジャンピングニーアタックで反撃。チョークスラムでジュンが攻め込んだが安齊は高速ドラゴンスープレックスからフェイスロックで固めた。
危機を脱した王者は、ボディースラムから低空ドロップキックを胸板に貫き、サイコブレイクで追い込んだ。安齊もジャンピングニーアタック、背後からのジャンピングニーで一気に攻勢に出るとバックドロップで投げ捨てた。
25分が経過し安齊が後ろへ落とす変形のギムレットで脳天をたたき落としたがカウント2で返したジュンは、雪崩式チョークスラムで追い込み、蹴りを浴びせた。両者が互いに猛攻を仕掛け、ラリアットなどで攻勢に出た王者が最後はサイコブレイクで安齊を沈め初防衛に成功した。
甘い物好きの王者は戦前、安齊が「勝ってあなたを見下ろしながら大福を食べます」と挑発されていたが、自身が「ゆっくり食べてやる。それをよく見ておけ」と予告していた。勝利のリング上でマイクを持ったジュンは「三冠ベルト防衛したぞ!」と胸を張った。敗れた安齊へ「最高の刺激をもらった。楽しかったな」と声をかけると「俺が甘い物をお前の前で食べてやるから、そこでよ~く見ていろ」と倒れた安齊へ予告通り甘い物を食べることを実行した。
大福とカスタードのシュークリームを手にすると「甘い物は1人で食べてもおいしくない。このシュークリームお前にやるよ」と安齊へ手渡した。「いただきます」と合図を送ると2人は、そろって甘い物をたいらげた。「うんま!やっぱり甘い物好きに悪いヤツはいないな。またやろう」と再戦を宣言した。
ここで青柳優馬がリングインしどら焼きが入った袋を王者に渡すと挑戦を表明した。どら焼きをほおぼりジュンは事実上の挑戦を受諾した。バックステージで王者は「三冠のいい防衛ロードが始めることができたんじゃないか」と胸を張ると、青柳から渡された袋からどら焼きを口にすると「よく見てくれ、栗が入っている、うまいな」と堪能した。そして、青柳の挑戦表明に「世界中、探しても青柳優馬ほどポテンシャルがあるプロレスラーはなかなかいない」と評価し「挑戦を受ける以外にないだろう。今から楽しみだぜ」と受諾した。弟のレイが不在だったことに気づくと「俺の甘い物、たべているんじゃないか?もしそうだとしたらお仕置きにいかなくちゃ」と幕張メッセの闇へ弟を探しに消えた。
◆1・26幕張全成績
▼第1試合 斉藤ブラザーズ vs ゼンニチ本隊 タッグマッチ 30分1本勝負
○斉藤レイ、セニョール斉藤(9分47秒 チョークスラム→体固め)長尾一大心●、吉岡世起
▼GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
○王者・宮本裕向(10分38秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)挑戦者・芦野祥太郎●
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○鈴木秀樹、田村男児(9分25秒 リーガルストレット)真霜拳號、本田アユム●
▼全日本プロレスTV認定 6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
王者組・○青柳優馬、阿部史典、佐藤光留(13分42秒 THE FOOL→片エビ固め)挑戦者組・大森北斗●、羆嵐、アジャコング
▼第5試合 ゼンニチ本隊 vs ELPIDA 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ライジング HAYATO、○本田竜輝、綾部蓮(15分12秒 ファイナルベント→片エビ固め)宮原健斗、青柳亮生、井上凌●
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○挑戦者・MUSASHI(16分27秒 二天一流→片エビ固め)王者・”ミスター斉藤”土井成樹●
▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○王者・斉藤ジュン(28分13秒 サイコブレイク→片エビ固め)挑戦者・安齊勇馬●