◆卓球◇全日本選手権 最終日(26日、東京体育館)
女子シングルスで張本美和(木下グループ)は決勝で早田ひな(日本生命)に0―4で敗れた。2年連続で早田の壁に阻まれ、試合後の取材エリアで「悔しい気持ちがないと言ったら違うんですけど…」と話しながら、うつむいて沈黙。「去年の全日本とは違った気持ち。負けて悔しい気持ちが強い。全体的に実力が足りない」と涙した。
初めて決勝を戦った昨年とは、受ける重圧は違った。この1年でパリ五輪や世界選手権など多くの大会を経験。世界ランク6位と追われる立場に変わり、「決勝まで行けないんじゃないか」と不安を覚える時もあったと明かす。それだけに、2年連続で決勝の舞台に進めたことは「安定した成績を出したいなと思っていたので、そこは少し良かった」と成長を感じることもできた。「優勝目指して、来年帰ってきたい」。悔しさは、来年の全日本にぶつけにいく。