◆卓球◇全日本選手権 最終日(26日、東京体育館)
女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)は3年ぶり4度目の優勝には届かなかった。準決勝で16歳の張本美和(木下グループ)に0―4で屈し「思い切っていく前にやられてしまった。完全な実力負け。私がどういう選手に勝って、どういう選手に負けるのかが明確に分かった試合」。完敗を認め、涙を見せた。
今大会は6回戦で同学年のライバル・平野美宇(木下グループ)に大逆転で勝利するなど、22年以来の最終日(4強以上)まで勝ち上がった。「接戦をものにできたことは良かった」と手応えも感じた一方で、張本美との準決勝では打開策を見いだせず、苦しい展開が続いた。「ミスが少なくて質が高い選手に対して、最近勝てていない」と課題を口にした。
今年の最大の目標は、5月の世界選手権個人戦(カタール)でのシングルス初メダル。「負けてしまったものを次に生かせるように。次は競れるように、勝てるようにというところまで、コツコツ頑張っていきたい」。24歳は自身の課題と現状に向き合い、前に進んでいく。