DeNAは27日、横浜市の関内ホールで開催した「横浜DeNAベイスターズ 2025初春の集い」で、23年に在籍したトレバー・バウアー投手の再獲得を電撃発表した。
三浦大輔監督、村田修一野手コーチ、筒香嘉智外野手が参加し、今年のスローガン「横浜奪取」やホーム用の新ユニホームの発表などが行われたイベントの最終盤、場内のファンに向けて司会者が「ここでもう1つ、皆さんに発表がございます」とアナウンス。場内のスクリーンに映し出された動画に、新ユニホーム姿で“飛び込み出演”したバウアーはDeNAとの契約締結を報告し「みんなにとても会いたかった。新しいユニホームはすごく格好いい。ヒーローインタビューはとても楽しい。ずっと練習してきた。ファンのために優勝を勝ち取るんだ」などとメッセージを送った。
レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞に輝いたバウアーは、ドジャースに移籍した21年に起こしたDV(ドメスティック・バイオレンス)問題で出場停止処分を受けて、MLBでプレーすることが難しくなり、23年はDeNAでプレー。19登板で10勝4敗、防御率2・76の成績を残した。
同年シーズン終了後、MLB復帰を最優先にして退団。のちにDV問題は、相手側と和解したもののMLBからは声がかからなかった。昨年3月、メキシカンリーグのレッドデビルズで期間限定でプレーすることを発表し、14登板で10勝0敗、防御率2・48で最優秀投手賞に輝いた。メキシコでプレーしている間もDeNAは代理人を通じて獲得交渉を行うなど、熱意が通じた格好だ。
昨季の先発ロー手陣で2ケタ勝利を挙げたのは13勝の東だけだった。23年在籍時は中4日の登板もいとわなかった助っ人の加入は、27年ぶりのリーグ優勝、2年連続の日本一に向けて、大きな力となる。
◆トレバー・バウアー(Trevor Bauer)1991年1月17日、米ロサンゼルス生まれ。34歳。2011年ドラフト1巡目(全体3位)でDバックス入り。20年にサイ・ヤング賞。23年はDeNAで10勝4敗、防御率2・76。昨季はメキシカンリーグでプレーした。メジャー通算222登板83勝69敗1セーブ、防御率3・79。185センチ、93キロ。右投右打。