長崎県警察本部が27日、地元出身の「邪道」大仁田厚(67)出演の110番の適正な利用を呼びかけるYouTube動画を公開した。
今回の動画は今月10日、大仁田に一日通信司令官を委嘱した同県警が開催した110番通報の適正な利用を呼びかけるイベントの模様を紹介したもの。
同県警によると、昨年の110番通報の受理件数は約9万5500件だが、そのうち2割程度が緊急性のない通報や無言、いたずら電話だったという。
県民に正しい110番通報の利用や#9110番の相談電話の利用を呼びかける動画作成の目的のもと県警察本部の道場で撮影された動画では、道路標識と危険表示バリケードテープで作られた即席リングが設置され、実況と解説、そしてレフェリーまで県警本部の警視がこなした。
バリアフリープロレス(障がい者も楽しめるプロレス)HERO所属のワイルド・ベアーを相手に様々な110番のケースをプロレスを通して表現した大仁田。県警本部が編集を行った動画自体、プロレス愛にあふれたものに仕上がった。
大仁田は「立ち入り禁止の黄色いテープと駐停車禁止の標識で作ったリングで手作り感がすごいんだよ。警察官がリングアナをやったんだけどプロ顔負けでさ。小さい頃、テレビでプロレス中継見てたのかなあって」とニヤリ。
「交通事故や事件など緊急の現場に向かうのが遅れてしまいますから、いたずら電話は絶対にやめてください。相談電話は、110番ではありません。#9110番ですよ」と真剣そのものの表情で訴えていた。