Infoseek 楽天

寺地拳四朗VSユーリ阿久井政悟 3月13日、国技館で対決…史上3度目の日本人他団体世界王者同士の王座統一戦

スポーツ報知 2025年1月28日 7時0分

 プロボクシングのWBC世界フライ級王者・寺地拳四朗とWBA同級王者・ユーリ阿久井政悟による2団体王座統一戦が、3月13日に東京・両国国技館で行われることが決まった。主催の帝拳ジムが27日に都内で会見し、王座統一戦をメインとしたトリプル世界戦開催を発表。日本人の他団体世界王者同士の王座統一戦は、史上3度目。2021年アマチュアボクシング世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した坪井智也(28)が帝拳ジムに入門し、プロデビューすることも発表された。

 世界王者と世界王者が、プライドをかけて激突する。WBC王者・拳四朗が「しっかり勝って4団体(統一)を目指す。もちろんKOで勝ちたい」と早くも将来の4団体統一に言及。対するWBA王者・阿久井も「統一戦の舞台を頂き、チャンスをつかみたい。KO勝利を目指して頑張ります」とKO宣言で応戦した。

 日本人世界王者同士の2団体王座統一戦は、史上3度目。2012年6月にミニマム級でWBC王者・井岡一翔が、WBA王者・八重樫東に判定勝ち。22年11月には、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗が、WBA王者・京口紘人を7回TKOで下している。拳四朗には、井上尚弥に続く日本人2人目となる2階級での複数団体統一がかかる。

 世界戦17戦目となる拳四朗の野望は広がる。セミファイナルでは、同じフライ級のWBOのタイトルマッチが行われる。「(WBO世界戦で)勝った方と統一戦をやりたい」と3団体統一戦を切望。さらに「階級を上げてもいい」とスーパーフライ級での3階級制覇も視野に入れ、前WBA同級王者の井岡、WBC同級王者ジェシー“バム”ロドリゲス(米国、帝拳)の名を挙げた。「25年はベルトの数をどんどん増やしたい。より面白い試合ができる方にいく」

 過去に何度かスパーリングをし、互いに手の内を知る対決だ。阿久井は「すごくやられた記憶しかない」と認めながらも、「試合と練習は違う。今まで拳を交えて一番強かったのが(寺地)拳四朗さん。目指してやってきて、初めて追い越すチャンスがきた」と見据え、拳四朗も「緊張感のある試合になる」と気を引き締めた。

 日本人世界王者対決は、軽量級の今後の行方も占うビッグマッチとなる。(勝田 成紀)

この記事の関連ニュース