フェンシングサーブルW杯が26日(日本時間27日)、ブルガリア・プロブディフで行われ、女子サーブル団体で日本がサーブル種目では男女を通じて初の金メダルに輝いた。江村美咲(26)、尾崎世梨(22)、菊地心和、金子優衣奈(ともに21)で臨んだ決勝でハンガリーを45―44で撃破。35―40の劣勢でバトンを受けたアンカー・江村が第9ゲームで挽回し、44―44での一本勝負で決めた。エースは「チームのみんなでの勝利は、個人戦の2倍、3倍うれしい」と仲間と抱き合い、歓喜に浸った。
昨夏のパリ五輪団体で初の銅メダル。今大会はメダリストの江村、尾崎に、若手の菊地、金子の2人が加わる新チームで挑んだ。同日の準決勝では韓国に45―36。決勝も菊地と尾崎が粘って江村につなぐと、一本勝負で江村はしゃがんだ相手を突いた。
江村は日本選手団の騎手を務めたパリ五輪を終え「結果と楽しむ」とテーマを掲げた。2028年ロサンゼルス五輪では個人と団体での2冠が目標。今月上旬のグランプリ大会でも日本勢同種目初Vを飾った江村は「もっと新しい歴史を刻んでいけるように」とさらなる飛躍を口にした。