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新入社員に「深くおわびしたい」フジテレビ・清水賢治新社長は数多くの人気アニメをプロデュース

スポーツ報知 2025年1月28日 5時20分

 フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、フジテレビの同日の会見に先立ち緊急取締役会を開き、フジテレビの港浩一社長(72)に代わる新社長に、フジ・メディアHDの清水賢治専務(64)が28日付で就任することを決めた。清水新社長はこの日の会見にも出席。改めて騒動について謝罪し「信頼回復なくしてフジテレビに未来はありません」「ゼロからスタート」と再出発の決意を述べた。

 火中の栗を拾うこととなった清水新社長。26日の時点ではアナウンスされていなかったが、この日の会見にも出席。社長就任前日の“初仕事”として、率直な思いを述べた。

 清水新社長は女性に謝罪したうえで「フジテレビが多くの皆さまの信頼を失っている現状を重く受け止めています」とコメント。「今回の事案は信頼の重みと、失うことの深刻さを改めて私たちに突きつけています」と神妙に語った。

 今回の事案についても「いま問われている『人権』とは、誰もが生まれながらに持つ最も基本的な権利です。これを侵害する行為は決して許されません」と断言。「この考えに基づき、逸脱する行為への厳正な対処、再発防止策の徹底を決意を持って進めてまいります」とした。

 清水新社長は1983年にフジテレビに入社。編成畑を歩み、ドラマ・アニメ担当として多くの企画を手がけた。とりわけ、アニメでは「Dr.スランプ アラレちゃん」「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「キテレツ大百科」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「幽☆遊☆白書」「るろうに剣心」など大ヒットした数多くのアニメをプロデュース。エンドクレジットには必ず名前が記され、フジのアニメ黄金期を支えた。

 「スカパー」などへの出向を経て、12年にフジテレビの総合メディア開発メディア推進局長、総合開発局長を歴任。21年からHDの常務取締役となり、22年にHDの専務取締役に昇任した。昨年亡くなった「ちびまる子ちゃん」の声優・TARAKOさんのお別れ会では、初代プロデューサーとして弔辞を読んだ。

 逆風のなか船出する清水新社長は「信頼回復なくしてフジテレビに未来はありません。この覚悟を胸に全力で取り組む所存です」と決意。今年4月に入ってくる新入社員について「深くおわびしたい。少しでも安心できる材料を作って迎え入れたい」と述べ、「ゼロからスタートです」と立て直しを誓った。

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