2024年度JRA賞の授賞式が27日、都内のホテルで開催された。年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬に選ばれ、今春から種牡馬入りするドウデュースは、最優秀4歳以上牝馬スタニングローズをはじめ、G1を勝った牝馬が“花嫁候補”となることが明かされた。主戦を務めた武豊騎手(55)=栗東・フリー=は、60歳で産駒での日本ダービー制覇を目指すという。
24年の年度代表馬は、種牡馬になった25年も大人気だ。ドウデュースの初年度の配合相手に、24年最優秀4歳以上牝馬スタニングローズ、22年の同受賞馬でエリザベス女王杯VのジェラルディーナなどG1馬が予定されていることが分かった。ノーザンファームの吉田勝己代表は「試験種付けは抜群にうまい。いい種牡馬になると思います。(花嫁候補は配合的にも)サンデーサイレンスの3×4だし、いいんじゃないかな」と期待を口にした。
主戦の武豊も種牡馬としての成功を確信していた。「間違いないと思いますよ。種牡馬として求められるものをすべて持っているような感じがします。仕上がりが早いし、スピードも持久力もあって、ダートでも短距離でも走りそう」。誰よりも能力を知る男の言葉には抜群の説得力があった。
そんなレジェンドには新たな目標もできた。「産駒がクラシックシーズン迎える時、僕は60歳みたいなんですけど(笑)。でも頑張りますよ。それが目標のひとつになります。(凱旋門賞は)毎年行きたいし、ドウデュースの子供でもトライできればうれしいですね」。還暦でのダービー制覇に凱旋門賞。ドウデュースと武豊の挑戦は、まだまだ終わらない。