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巨人・甲斐が宮崎合同自主トレ初日に即ブルペン!若手3投手から計71球「いい一日」 特徴インプット開始

スポーツ報知 2025年1月29日 5時10分

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人入りした甲斐拓也捕手(32)が宮崎合同自主トレ初日の28日、いきなりブルペンに入って投手陣の投球を受けた。堀田ら若手3投手の球を受けて特徴をインプットし、「いい一日でした」と“巨人1日目”を振り返った。ゴールデン・グラブ賞7度を誇る名捕手のキャッチングやコミュニケーション能力に、ヤングGから感嘆の声が漏れた。

 室内練習場に小気味いいミット音を響かせた。甲斐は使い込んだ黒いキャッチャーミットで、生きがいいヤングGの剛球を受け止めた。又木、京本、堀田の順でコンビを組み、計71球。堀田のラストボールを収めると、「これからどんどん捕っていくからね」と笑顔で声をかけた。

 宮崎合同自主トレ初日に早速、動いた。グラウンドで山瀬とのキャッチボールを終えると、隣接する木の花ドームへ移動。白のチームキャップを逆さかぶりに変え、スイッチを入れた。4レーンあるブルペンの最奥に用松ブルペン捕手と交代で入る。ブルペン入りを事前に聞いていなかった投手陣の視線を一身に集めた。新背番号10にボールを受けてもらった若手3投手は、次々と驚きの第一印象を口にした。

 又木「(的が)大きく見えた。包み込んでくれるような。安心して投げれるような雰囲気を感じました」

 京本「『直球が伸びてるんじゃないかな』って思うぐらいの捕り方をしてくれる。投げていて、感動しかなかった」

 堀田「優しいなと。あっちから声をかけてもらって、すごく話しやすい雰囲気だなと感じました」

 持ち前のリサーチ力も垣間見えた。ブルペンで京本が「お願いしまーす!」と2人目の“相方”に立候補すると、「(出身が大分の)明豊高校やん! 知ってるよ!」と白い歯をこぼしながらミットをたたいた。甲斐も同じ大分の楊志館出身。京本は「すごくうれしかった」と、さりげないひと言で心をつかまれた。ソフトバンク時代から味方投手や対戦打者の特徴を徹底的に分析し、ノートに書き込むのが日課。新天地でも捕手らしい持ち味を発揮した。

 ブルペン後のティー打撃中には岡本と身ぶりを交えながら数分間、打撃談議。新しい仲間とコミュニケーションをとりながら、巨人の一員として“初日”を過ごした。「緊張感がありながら、いい一日でした。合同自主トレの初日が終わっただけなので、これからですよ」。開幕まで2か月。甲斐流の“投手開拓”を続けていく。(内田 拓希)

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