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石田健氏、フジ会見の問題点を指摘「怒りや強い言葉で迫らなくても真実に近づく方法ある」…news every.で

スポーツ報知 2025年1月28日 19時48分

 28日に放送された日本テレビ系「news every.」(月~金曜・午後3時50分)では、中居正広氏と女性とのトラブルに端を発する一連の問題から27日に行われたフジテレビの“やり直し会見”について報じた。

 番組では、質問者から被害女性の二次被害につながりかねない質問が出るなどして、司会者が制止する場面などがあった会見の様子を取り上げ、会見に出席したニュース解説メディア編集長の石田健氏へのインタビューを伝えた。

 石田氏は2つの問題点を挙げた。1つ目は「被害に遭ったと言われる女性が二次被害に遭わないかという視点が十分ではなかった。厳しい質問をすることで、もっともっと真実に近づきたい、こういう気持ちは当然だと思うんです。ただ、それが被害女性の人権だったり尊厳を難しいバランスの中で成り立っているんだということを、改めて我々は肝に銘じる必要があると思う」と指摘。

 2つ目は「今回は時にフジテレビのハラスメントだったり、人権の尊重だったり、そういうものが問われているのにもかかわらず、聞く側が、質問する側がそういう振る舞いをしていると、それはメディアの構造的な問題じゃないかというのが、露呈してしまった状態だった」と話した。

 「強い質問をすることで、真実に近づくということは伝統的なジャーナリズムのあり方だったことは間違いないと思います。ただ、その伝統が常に正しいものであるかどうかというと、そうではなく、記者だったり質問する側もオープンになっている世界で、市民だったり視聴者からすごく目を向けられていると思う。感情的になったり、怒りや強い言葉で迫らなくても、何かそこ(真実)に近づける方法はあるのではないか、ということを探していきたいなと思います」と語った。

 石田氏は28日の会見の中で、会見が“紛糾”する場面で「二次被害に配慮して取材も会見もする、もちろんガバナンスの不全だったり、コンプライアンスに関して問うことも大事なんですけど、そこ(二次被害への配慮)も重要だと思うんですよ」と発言し、他の記者から拍手が起こっていた。

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