お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりが28日、大阪市内で主演映画「死に損なった男」(田中征爾監督、2月21日公開)の舞台あいさつに登場した。
お笑いの道に憧れを持った構成作家の主人公が、報われない日々に疲弊して駅のホームから飛び降りようとするも死に損ない、さらに男の幽霊に取りつかれ「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」と依頼を受けるストーリー。オファーを知った水川は「ドッキリと思っていた。笑われてみじめな顔で帰るんだろうな」と、撮影が始まる当日まで信じていなかったことを明かした。
もし誰かに取りついて、お願いできるならという質問には、サッカーの名選手だった元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ氏の名を挙げ「イニエスタが好きなので、奥さんに取りついて、ユニホーム2、3枚持ってきてくれって言いたい」と欲望丸出しのお願いで笑いを誘った。
撮影の終盤では、路上シーンで朝から晩までの撮影に疲れていたこともあり、「何をしているんですか?」と声をかけてくれたファンに「映画とってて、構成作家の役やります」と思わず答えてしまったという水川。「情報漏えいしてしまったんですけど、その情報が漏れることなく今日を迎えられました。彼に感謝です」と苦笑いを浮かべた。
ホラーでもコメディーでもなく、ジャンル分けがしにくい作品と紹介したが「皆さん日々いろいろしんどいこととか、生きづらいこととかあると思いますけど、そういうところからふと肩の力が抜けるような、明日ちょっと頑張ってみようかなって気持ちが楽になるような映画になっていると思います」としっかりアピールした。