27日に行われたフジテレビの会見を受け、同社でのCM放送を差し止めるなど対応を取っている各社の姿勢に大きな変化はなかった。
1964年8月に放送開始した長寿音楽番組「MUSIC FAIR」(土曜・午後6時)を1社提供してきた塩野義製薬は28日、スポーツ報知の取材に対し「フジテレビから事実の解明と説明がなされるべきと考える」とさらなる説明を求める従来通りの姿勢を強調。「弊社ではスポンサー番組内での提供画面から社名の削除・番組時間内CMのACへの差し替えを行っており、今後の対応についても検討してまいります」とした。
大手食品会社・明治は会見を受けて「第三者委員会の調査にゆだねる部分も多く不十分であったと受け止めています」との声明を出した。
会見では4月期のCMセールスがストップしていることが明かされ、遠藤龍之介フジテレビ副会長が「日々、お金が失われている環境。それより信頼が失われていることが大きい。お金よりまず信頼」と危機感を口にしており、信頼回復にあたる状況は続きそうだ。
◆CM差し止め継続を明言
アサヒビール、キリンホールディングス、大和証券
◆対応の変更なし
味の素、キッコーマン※、塩野義製薬※、日産自動車、日本ケンタッキー・フライド・チキン、明治※、ヤクルト、dip※、JRA※、MIRARTH※、MS&ADインシュアランスグループ※
◆新たにCM差し替え
東北電力
(五十音・アルファベット順、※は1社提供の番組を持つ会社)