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【根岸S】ダート転向3戦2勝の素質馬が芝と“二刀流”のタイトル獲得でダート界の主役候補に名乗りを上げる

スポーツ報知 2025年1月29日 6時0分

◆第39回根岸S・G3(2月2日、東京競馬場・ダート1400メートル)

 フェブラリーS・G1(2月23日、東京)の前哨戦、第39回根岸S・G3(2月2日、東京=1着馬に優先出走権)で、フリームファクシがダート重賞に初挑戦する。昨年暮れの3走前から砂に主戦場を移し、1400メートルで2戦2勝。23年きさらぎ賞の勝ち馬が“二刀流”のタイトル獲得を目指す。

 ダート転向後3戦2勝のフリームファクシが、満を持して砂重賞に初参戦する。デビュー2戦目から3連勝できさらぎ賞を制し、春のクラシック2戦にも出走した素質馬。その後は約1年半、勝ちきれずにいた。だが、4走前のポートアイランドSで初めて手綱を執ったMデムーロの進言もあり、陣営は4歳秋に路線変更を決断。キャリアが好転した。

 初砂のコールドムーンSは斤量59キロを背負いながら4馬身差の圧勝。いきなり適性の高さを見せつけた。竹内助手は「ダートになってから折り合いがつくようになった。パワーがあるので合ったのだと思うし、芝だとスピード負けする部分があったのかも」と一変した要因を分析する。

 続くベテルギウスSは2ハロン延長とコーナー4つのコース形態がこたえ7着に敗れたが、中京・1400メートルに戻った前走のすばるSで再び3馬身差をつける快勝。須貝調教師は「馬群の中で我慢して、しまいに脚を伸ばせたというのも大きな収穫だった。コーナー4つだと、3コーナーあたりでやめる感じになる。だからこの距離がいいと思うし、ワンターンも合っている」と振り返る。適性が細かい部分まで明確になった中身の濃い1勝だった。

 2度の中1週を経て、今回も中2週。強行軍にも指揮官に不安はない。「前回にしてもラスト2ハロンぐらいしか追っていないし、楽な競馬だったからね。体調も悪くない。適性のある条件の重賞なので楽しみにしている」。まだまだ可能性にあふれる5歳のルーラーシップ産駒が、ダート界の主役候補に名乗りを上げる。(山本 理貴)

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