フィギュアスケートのアイスダンスで、2022年北京五輪団体銀メダルの小松原尊(ティム・コレト)が29日、自身のインスタグラムで現役引退を発表した。
「ご報告」と題し、第一線を退くことを表明。今後は「演技やツアー、コーチング、振付など様々な活動を通して、私のスケートに対しての愛を共有していければと願っております。更には、執筆活動、音楽、そして他の創作の力で物語を伝え続けていくことを願っております」とつづった。
米国出身の尊は、小松原美里と2016年にカップルを結成し、17年に結婚。2020年には日本国籍を取得し、日本語名を「小松原尊」とした。2022年には夫婦で北京五輪に出場し、団体で銀メダルを獲得。2023年全日本選手権では2年ぶり5度目の優勝を果たし、出場3度目の24年世界選手権で自己最高の18位に入った。
2人は2024年4月に解散を発表。妻・美里は同時に現役を引退した。当時、尊は「さまざまな可能性を熟考している状況」としていた。インスタグラムには、「全ての道を探検し競技スポーツから一歩踏み出すという私の決断に至るまで時間がかかってしまいましたが、ご理解と忍耐に感謝致します。これまでの人生を捧げてきた旅でありましたし、自分が達成できたこと、そして幸運なことに美里と経験してきた冒険の全てに感謝していますし、感謝し続けます」と思いを記した。