俳優の鈴鹿央士、タレントの藤本美貴が29日、都内で「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」(3月7日公開、寺本幸代監督)完成報告会に出席した。
中世ヨーロッパを舞台に、のび太たちが絵の世界に飛び込み大冒険する。鈴鹿はアートリア公国の美術商人・パル、藤本は同国の王妃を演じる。撮影前には監督、スタッフが現地でロケも行っており「スケールの大きさをすごい感じた」と鈴鹿。2年ぶりに「ドラえもん」シリーズへ出演する藤本も「絵の質がすごかった。母親として考えさせられる部分が今回もあって、もう一回自分だったり子供だったり日常を見直そうという作品になった」と語った。
鈴鹿は「映画を見て初めて泣いたのが『―のび太の恐竜2006』」と幼少期から「ドラえもん」ファン。出演のオファーを「自分に何ができるだろうかと不安なところもあったけど、小さいときからほぼ一緒に育ってきた『ドラえもん』の世界に入れると考えたら楽しみだった」と喜んだ。
自らをドラえもんのキャラクターに例えるという質問に藤本は「断然ジャイアンですね」と即答。「夫婦関係はジャイアン形式で。しずかちゃんって言いたいんですけど、そこには及ばない」と理由も説明した。一方の鈴鹿は少し悩んだ末に「しずかちゃんかなー」と回答し、理想の存在であることも明かした。
新たなひみつ道具「入り込みライト」で、行きたい場所には「天使がいる絵に入って会ってみたい。僕らも天使になってパタパタとか」と鈴鹿。一方の藤本は「ゴッホの月みたいなの(「星月夜」)に入って、タケコプターで飛びたい」とすっかりドラえもんの世界に浸りきっていた。
この日は、レギュラー声優の水田わさび(ドラえもん)、かかずゆみ(しずか)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)も出席した。