日本映画製作者連盟(映連)が29日、都内で新年記者発表会を行い、元タレント中居正広氏と女性とのトラブルを巡り、フジテレビが会見を行った問題で株主でもある東宝の松岡宏泰社長がコメントした。
松岡氏は「少し私ども複雑な立場だと思ってまして、事業者として一緒に映画を作ったり配給を引き受けるという立場では、ここにいる映連の皆さんと同じであり、今回のことに関しては深く憂慮してますし、できる限り早く信頼を回復してもらいたい。そして一緒に仕事ができるようにしたい」と語った。
一方、「私どもは実質的なフジテレビの筆頭の株主でございます。株主の立場としてどう考えるかというのは、事業者としてはまた異なっています」と話し、「フジテレビの2回目の記者会見が出る前に、きちんとした調査を速やかに行って、真相をできる限り究明して信頼を早く回復してほしいという要望をお伝えした後に、要望書という形でフジテレビジョンあるいはフジメディアHDの方にお届けしました」と語った。
東宝では2026年に公開が決まっているフジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」の新作映画「踊る大捜査線N.E.W」も抱えている。
第三者委員会の調査結果を受け、映画製作に影響が出るかについて松岡氏は「現時点では全て仮定の話なので全く分かりません」と回答。10時間に及ぶ会見については「いろいろな意見があると思いますが、長くて大変だっただろうなと思います」と見解を示した。