テレビ大阪の品田卓社長は29日、大阪市内の同局で新春社長会見を行い、企業コンプライアンスの取り組みについて説明した。テレビ業界は、芸能界を引退した中居正広氏のトラブルを巡るフジテレビの対応で大揺れ状態。フジの問題について品田社長は「企業経営として、コンプライアンスは本当に重要だなと痛感いたしました。フジは第三者委員会を設置して、検証するということなので注視したい」と述べた。
同社では先週半ばに全社員に向けて、内部通報や相談窓口などが記載された社内規定や、ハラスメント防止ポリシーの周知を改めて行ったという。「ハラスメントを受けたり、気づいたりした場合、一人で悩むのではなく、安心して相談してほしいと、改めて全社員にお伝えした」と品田社長。
フジでは、女性アナウンサーらを“接待”に利用していた疑惑が上がっている。品田社長は「アナウンサーに限らず、性別に限らず、人権侵害のない環境を作り出す。昨春作成した『テレビ大阪人権方針』に乗っ取って、健全に安心に、念のためしっかり調査していく。健全に安心して働ける環境を作るというのが重要。検証し続ける。我々は小さい組織なので、日々確認している」と語った。