東京映画記者会(スポーツ報知など在京スポーツ7紙で構成)が選ぶ「第67(2024年度)ブルーリボン賞」が28日、決まった。「違国日記」(瀬田なつき監督)、「あのコはだぁれ」(清水崇監督)、に出演した早瀬憩(17)が新人賞に選ばれた。授賞式は2月12日に都内で開催される。
ブルーリボン賞の名前にピッタリの淡い青のブラウス姿で登場した早瀬。7人の記者を前に少し緊張した面持ちを見せたが、レコーダーの並ぶ机を見て「会議みたい。大人ってこんな感じなんだ」と心を躍らせた。
受賞の連絡はマネジャーからのLINE。テンションの高い絵文字が添えられていたそうで、自身も「飛び上がりましたね」と回顧。「うれしかった」と喜ぶ一方で「自分が決まるなんて…という感じだったので」と驚きもあったと心の内を明かした。
新垣結衣(36)と血のつながらない親子を演じた「違国日記」は、自身初となる主演作品。「毎日毎日撮影期間中が濃くて、右も左もわからない状態だった私に瀬田監督と結衣さんと皆さんが1から10まで教えてくれたので、本当に私にとって大切な作品」と感謝。撮影内外の思い出を振り返りながら、新垣との相性の良さに言及されると「うれしいーー」と両手でバンザイ。「私は結衣さんのことが大好き。似ているところもあると思う」と笑みを浮かべた。新垣演じる槙世の自宅での撮影シーンも多く、休憩時間には寝室で一緒に昼寝や読書をして時間を過ごしたそう。「いい意味で気をつかわないリラックスできる、本当に槙生と朝のような関係が築けたんじゃないかな」と振り返った。
「あのコはだぁれ」(清水崇監督)では、ホラーに初挑戦。ホラーが大の苦手という早瀬は「ホラーの画面に自分が映っているというのがすごい斬新」と驚いた様子だったが「今までホラーの世界の知識がゼロだったので、発見があっておもしろかった」と貴重な経験になったといい、今後の出演にも「また機会があれば…」と小声で意欲を見せた。
早瀬は中学1年生の時に芸能界入り。「最初は女優さんになりたい、ではなかった」と意外な過去を明かしたが、年間365冊読む大の読書家。「本を読むとその登場人物に置き換えて読んでしまったり、その物語の中に没入したかのように読む。そういうのは幼少期からの蓄えで今に生かされているのかな」と女優業との接点を明かした。
昨年11月にレプロエンタテインメントとマネジメント契約を締結。今後についても「賞に恥じないように頑張っていかねば」と意気込んだ。(中西 珠友)