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「大勢を後ろに回してもいい」巨人・阿部監督が描く新たな鉄壁ブルペン構想

スポーツ報知 2025年1月30日 5時10分

 巨人の阿部慎之助監督(45)が29日、新外国人のライデル・マルティネス投手(28)を抑えで起用する方針を改めて明言し、状況によって大勢もクローザー起用する二段構え構想を示した。勝ち試合の終盤を託す超強力「タイマル」コンビに大きな期待を示した。

 マルティネスは守護神かとの問いに「うん」と即答した阿部監督。NPB通算166セーブを挙げ、同史上最高クラスの4年総額50億円以上、年俸12億円の超大型契約で獲得した新戦力を9回に固定する。その上で「(マルティネスが)連投したり、1試合でもちょっと球数が増えちゃったりしたら(翌日は)上がり(ベンチ外)にしたり。それで大勢を後ろに回して。それでいいかなと思っている」と采配をイメージした。

 昨年12月にマルティネスの獲得が決まった時から、大勢については「8回」と明言してきた。昨年は守護神として29セーブ、防御率0・88でリーグ優勝に貢献した大勢はプロ3年間で通算80セーブ。その力を高く評価して「去年もそうだけど8回が鬼門だったから」と重要視するイニングを任せる。9回にマルティネスを固定できるからこそ、8回を大勢で盤石にできる。

 昨年は「勝負は9月だから」と言い続け、シーズン終盤までリリーフ陣の3連投を回避。柔軟かつ無理のない運用でリーグ1位の救援防御率2・27の鉄壁ブルペンを築き上げた。「今年も同じ。9月まで3連投はさせない」と方針は継続。マルティネスが連投してベンチ外となっても、安心して大勢を9回のマウンドに送ることができる布陣は12球団屈指の層の厚さだ。

 外国人枠の兼ね合いもあるがリリーフはケラー、バルドナードの剛腕コンビが残留。高梨、船迫らも含め救援陣はさらにパワーアップした。「守りの野球」を掲げる阿部巨人。リーグ連覇と13年ぶりの日本一に向け、ライデルと大勢が立ちはだかる。(片岡 優帆)

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