ロック歌手の世良公則が29日、ライブ映画「エリック・クラプトン『クロスロード・ギター・フェスティヴァル2023』」(31日公開)の公開記念イベントを都内で行った。
クラプトンが主催する23年9月23、24日に行われたギターの祭典をスクリーンで上映。世良は「誰がどんなギター弾いてるんだろう、どんなアンプ使ってるんだろうっていうのを見るのが好きです。ただのギターオタクなので…」とコレクター目線での楽しみ方を明かした。
世界3大ロックギタリストに数えられるクラプトンについて「僕がロックに興味を持ってバンド作ってっていう活動をする中で彼の流れを追いながら、ロックの歴史を後追いしながら青春時代を過ごした」としみじみ。「クラプトンが歌い始めてからより好きになりましたね。クラプトンが自分の歌をフィーチャーしたアルバムを作りながら、歌を邪魔しないいいギターを弾くようになって…」と魅力を力説した。
自身も音楽業界に身を置く者として「彼らを見ていると、(アーティスト間で)価値観やリスペクトしている気持ちを交換できているかと問われると、日本のロックにはまだまだ足りないかな、と思います。人を褒めたからといって自分が下になるわけでもないし、自分の個性が消えるわけでことを彼らは分かっているので」と尊敬の念を送った。
世良自身は、憧れの海外アーティストの来日時には、プライベートで「絶対に会いに行かない」という。「いろんな友人から、『楽屋に行かない?』とか『食事会に参加しない?』って言われるんですけど、僕は絶対行かないんです。ずっと憧れていたいから」と真意を明かす。ただし「ひとりだけ…代官山のカフェで偶然あるアーティストを見かけて『ナイス・トゥ・ミート・ユー』って話しかけた。誰だと思います?」と笑顔で客席に問いかけると「ロッド・スチュワートだったんです。来日しているので日本人のスタッフもいて、『世良じゃん』って引いてた」と秘話を明かした。