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「筆頭株主」東宝、フジテレビ騒動に「複雑」…累計興行収入500億円超を誇る「踊る大捜査線」新作映画への影響は

スポーツ報知 2025年1月30日 6時30分

 日本映画製作者連盟(映連)が29日、都内で新年記者発表会を行い、東宝の松岡宏泰社長が来年公開予定のフジテレビ製作の「躍る大捜査線」シリーズの映画「踊る大捜査線N.E.W.」を含む映画製作について言及した。同作は織田裕二演じる青島巡査部長が組織と対峙(たいじ)する刑事ドラマ。深津絵里やいかりや長介さんらも出演するなど人気となった。数多く映画化され、今作は14年ぶりに織田裕二が主演する注目作だ。だが、製作する同局は中居氏と女性のトラブルで、現在スポンサー離れが加速している真っ最中。映画製作への影響について松岡氏は「現時点では全く分かりません」と回答した。関係者によると、キャストも織田裕二と柳葉敏郎しか決まっていない状況。撮影にも入っていないがスケジュールの変更はないという。

 フジテレビ創立に関わり、テレビ免許申請に加わったことで、同局の株を持つ東宝。現在もフジ・メディアHDの株を7・93%保有する大株主だ。現在公開中の「室井慎次 生き続ける者」(本広克行監督)も含め、フジテレビと映画を製作、配給することが多い。松岡氏は「私どもは複雑な立場。製作を共に行う事業者としてはできる限り早く信頼を回復してもらい、一緒に仕事ができるようにしたい」と語った。

 一方、「私どもは実質的なフジテレビの筆頭の株主でもある」とし、27日の会見前に迅速な調査と信頼回復を求める要望書をフジテレビジョン、フジ・メディアHDへ提出したことを明かした。

 また、同氏は27日に10時間に及んだ会見について「いろいろ意見はあるでしょうが、長くて大変だっただろうなと思います」とだけ述べた。

 ◆踊る大捜査線 連続ドラマとして1997年にフジテレビ系列で放送された日本の刑事シリーズ。警察内部の縦割り社会や人間模様を描き、社会現象になるほどの大人気となった。映画第2弾「―THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は邦画実写歴代1位の興行収入173・5億円を誇る。映画作品は全8作で、累計興行収入は500億円を突破した。

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