競泳女子で昨夏パリ五輪200メートル個人メドレー代表の松本信歩(東京ドームスポーツ)が29日、自身のSNSで、行政書士試験に合格したことを報告した。X上で「行政書士試験、合格できました!! 試験日がインター合宿のオフ日で、スタッフの方にも応援してもらっていたので無事合格できてよかったです」とつづった。
現在、早大4年の松本。東京学芸大竹早中3年時に女子200メートル個人メドレーで全中を制し、東京学芸大付高から早大スポーツ科学部に進学。弟の恭太郎は東大水泳部に在籍、両親も東大卒の秀才一家で、自身も幼い頃から勉学は習慣だった。競泳に打ち込みながら簿記2級、宅地建物取引士(宅建)、スペイン語検定は5級。TOEICも825点(990点満点)と、隙間時間を見つけては勉強に励んできた。
行政書士試験は、23年度(合格率13・98%)に受験して惜しくも12点及ばず。パリ五輪後に「合格したら、お知らせします」と明言を避けていた新たな挑戦は、高い壁へのリベンジだった。本業の競泳では、1月の北島康介杯、200M個メを2分11秒98でV。文武両道を体現する松本は、3月の代表選考会で夏の世界選手権(シンガポール)代表入りを目指している。