“イチロー撃ちJK”が新天地での活躍を誓った。東海大静岡翔洋高女子硬式野球部の井戸穂花外野手(3年)がこのほど、静岡市内の同校で、埼玉西武ライオンズ・レディースの入団会見を行った。NPB球団による女子チームは巨人、阪神を合わせて3チームあるが、同校野球部からの加入は初めて。「私のプレーを見て野球をやりたい、面白いって思ってもらえるような選手になる」と、大きな夢を抱いている。
井戸は昨年9月、高校女子選抜の一員としてイチロー選抜チームとのエキシビションマッチに出場。初回、投手を務めたイチロー氏(51)から左越え二塁打を放った。松井秀喜、松坂大輔の両氏も参加し、約2万8000人が訪れた東京ドームを沸かせた。
チームでは不動の切り込み隊長として昨春、全国高校女子選抜大会で県勢初の全国準Vに貢献。7月の全国高校女子選手権はベスト4まで進んだ。西武入団以降、全国の頂点を懸けた舞台は、毎年10月に愛媛で開催される全日本女子硬式野球選手権。「日本一を目指してこれからも頑張りたい。新人らしく泥くさくやっていく」。今後は系列の東海大体育学部で学びながら、高いレベルで野球を続ける。(伊藤 明日香)
◆井戸 穂花(いど・ほのか)2006年7月6日、岐阜県生まれ。18歳。小学4年から野球を始め、地元の美濃加茂東中では岐阜エンジェルスでプレー。163センチ、56キロ。右投左打。