俳優の大泉洋が３０日、都内で行われた主演映画「室町無頼」（入江悠監督）の公開御礼舞台あいさつに共演の堤真一、なにわ男子・長尾謙杜と出席した。
「室町無頼」は垣根涼介氏による同名歴史小説が原作。室町時代の応仁の乱前夜の京を舞台に武士階級として一揆を起こした男・蓮田兵衛と、彼の元に集結した“アウトロー＝無頼”たちの物語を描く。
平日朝９時半からの舞台あいさつに集まった来場者に「朝早い、今日、何曜日？平日？お仕事何してるのー？」と呼びかけ。公開から約２週間がたち「もうだいぶここにいる方、見たんでしょ？ ここにいるのはプロの皆様」。続けて「２一揆（回目）は？３一揆は？４一揆は？…」と尋ねると、拍手が鳴りやまなかった。
映画の感想が書かれたパネルには「兵蔵のような民のことを考えている人がいたことにも驚きだし、兵衛に国を作ってほしいと思った」と大泉に向けたコメントも。はじめは喜んでいたが「どこに出たんや兵蔵」と自らの演じた兵衛と長尾の演じた才蔵が混ざった”兵蔵”という架空の役名に鋭いツッコミ。その後も長尾に対するコメントを見つけると「ここは黒く消しておこう」と指差した。
この日は登壇者の言う”共感できること”に対し、来場者の反応を問うコーナーも。一番盛り上がったのは大泉が発言した「長尾謙杜がかっこいいやんと思った人」。会場中から拍手が沸き起こると、長尾はうれしさの余りバンザイ。大泉は「うるせえなあ。大泉洋の方がかっこいいと思う人」とすかさず自身の名前を出したが、拍手はまばら。勢いのまま「少ねえんだ！ バカヤロー」と絶叫した。諦めがつかなかったのか、最後には「大泉洋が長尾謙杜よりかっこいいと思う人」とも呼びかけたが、これには拍手より大きな笑いが起こっていた。
最後に「先ほど出演者のなかから『バカヤロー』などと大変不適切な表現をしたものがおりました。代表してお詫びいたします」と自らの発言を謝罪。家族で鑑賞した感想や時代劇への思いも語った。