海外のオンラインカジノサイトで賭けをしたとして、千葉県警が賭博容疑で、2021年東京五輪の卓球男子団体で銅メダルを獲得するなどした丹羽孝希を書類送検したことが29日、捜査関係者への取材で分かった。任意の事情聴取で容疑を認めたという。スポーツの勝敗予想などで賭けたとみられる。
これを受け、丹羽が国内のTリーグで所属する岡山リベッツは、羽場誠代表取締役社長が声明を発表した。「現在、報道にあります丹羽孝希選手の件につきまして、当チームとして詳細を調査中であり、事態を重く受け止めております。本件については、慎重に事実関係を確認し、適切な対応を検討してまいります。対応方針が決まり次第、改めて正式に発表させていただきます」と示した。
捜査関係者によると、書類送検は20日付。起訴を求める厳重処分の意見を付けた。丹羽は21日開幕の全日本選手権(東京体育館)には一般男子シングルスに出場し、24日の4回戦を4―2で勝利し、同5回戦で1―4で敗退していた。
丹羽は17歳で12年ロンドン五輪に出場し、16年リオデジャネイロ五輪では男子団体で銀メダルを獲得した。22年秋に国際大会から引退し、Tリーグでは岡山リベッツに所属し、国内を中心に選手として活動していた。チームは最後に「ファンの皆さま、関係者の皆さまには、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と記した。