【ミラノ(イタリア)29日=豊福 晋】欧州CLリーグフェーズ最終節で、日本代表MF南野拓実が所属するモナコはアウェーでインテルと対戦し、0―3で敗れた。先発出場の南野は後半23分までプレーした。モナコはプレーオフ進出を確定。
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CLプレーオフ進出をかけ最終節に挑んだモナコだったが、前半12分のDFマウィッサの退場が重くのしかかった。格上相手に数的不利の状況となり、試合は一方的な展開に。南野は「こういう展開になった以上、相当難しい試合になるというのは分かっていた。最少失点で、負けるにしてもなるべく失点を取られないのが重要というふうに変わった」と振り返る。
終始支配したインテルはFWラウタロのハットトリックの活躍で快勝。南野は一人減った前線に入り奮闘も、モナコは決定機をほとんど作れなかった。
「負けた悔しさの方が今は大きいけど次のラウンドに進むし、割り切って。重く受け止めすぎず、切り替えることが重要かなと思います」
敗れはしたものの、モナコはプレーオフ進出を確定した。対戦相手はパリSGかベンフィカ。パリSGは過去に何度も対戦しており、今季はリーグとスーパー杯でいずれも敗れている。南野は「どっちのチームに対しても借りがあるし、どっちでもいい。パリSGは分かっている以上、逆に難しさはある。そこを乗り越えられればすごくいいリベンジになる。どの相手が来ても自分たちのやるべきことをやるだけ」と冷静だ。
プレーオフを勝ちぬいた先に待っているのは古巣リバプールかバルセロナだ。サッカー界最高の舞台で、貴重な経験を積んでいる実感もある。
「CLの真剣勝負が世界で1番レベルが高い。決勝トーナメントに行ったらもっとそうだし、その舞台に立てているのはサッカー選手としての喜び。たぶん数年後、誇りに思うことだと思う。1試合でも多くここでプレーしたいなと思っています」
リーグフェーズの8試合では2得点を決め、CL出場試合数も順調に増えている。充実の南野はモナコを決勝トーナメントに導けるか。プレーオフの抽選は1月31日にスイスのニヨンで行われる。