◆フィギュアスケート▽国民スポーツ大会冬季大会 最終日(30日、ヘルスピア倉敷)
成年女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の坂本花織(兵庫)は、147・76点。合計228・17点で優勝した。冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)から次々にジャンプを決めたが、最後のスピンでまさかのミス。演技後は「気づいたら天井が見えていた。初めてのミスだったので、焦りました」と苦笑いを浮かべた。
県対抗で順位を争う国スポ。同門の籠谷歩未と兵庫県の2位に貢献した。「こういう経験が今後、五輪や国別対抗戦につながってくる。普段の試合では出来ないことなので、こういう時は全力でふりきってやって、自分の試合にも集中できるように調整できたらいいかな」と坂本。自身の演技前だったが、籠谷にはリンクサイドから声援をおくった。
来年2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪が1年後に控える。坂本は「もういよいよ、1年まで迫ってきたかという感じ。全部頑張っていかないと、そういうところも選考の評価になってくると思うので。どの試合も、全力で頑張りたい」と表情を引き締める。2月のアジア大会を経て、3月には五輪の枠取りがかかる世界選手権(米ボストン)。「この1、2、3月は次のシーズンに向けてのスタートでもあるし、今季の締めでもある。そこを大事にしてこそ、次につながると思うので。今まで以上に気を引き締めてやっていきたい」と覚悟をにじませた。