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没後十年、生誕百年の桂米朝さん顕彰碑除幕式で桂米團治「顕彰碑はうれしい限り」

スポーツ報知 2025年1月30日 14時53分

 2015年に亡くなった上方落語界の人間国宝・桂米朝さんの没後10年、生誕100年を記念し30日、大阪市住吉区の住吉大社で「桂米朝顕彰碑」除幕式が行われた。

 米朝さんは2003年から住吉大社で落語会「升の市住吉寄席」をスタート。その縁もあり、一昨年10月頃から顕彰碑建立の計画が進み、今月28日に高さ約2メートル、横幅約2メートルの顕彰碑が完成した。長男で落語家の桂米團治は「私もよく住吉さんをお参りさせていただいているので、顕彰碑はうれしい限り」とほほ笑んだ。

 石碑には、住吉寄席で米朝さんが色紙に揮毫(きごう)した「一期一会」の文字が刻まれた。米團治は「米朝が書いた色紙を保管してくださっていた」と、宮司に感謝。同所での落語会についても「ここでやったらみんな名人になるんじゃないかなというぐらい、笑いの神様が降りくるかのような爆笑に次ぐ爆笑だった」と振り返った。

 顕彰碑の意味について桂南光は「これから50年、100年、200年経っても、ああいう顕彰碑ができると、桂米朝ってどんな人やったかネットで検索したら分かりますから。米朝師匠のすごさ、素晴らしさが、また残っていくんじゃないかな」と感慨深げ。桂米二も「お墓と顕彰碑と私は同じような感覚でして。石にも尊敬の念を持って、見させてもらいました」と明かした。

 今年は没後十年祭・生誕百年記念「米朝一門会」が、3月19日の大阪・サンケイホールブリーゼからスタートし、11月9日の有楽町朝日ホールまで行われる。その他、特別展も2月8日~3月23日まで、兵庫・尼崎市総合文化センター美術ホールで開催される。

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