巨人・井上温大投手(23)が30日、春季キャンプ地の宮崎で行われている合同自主トレ最終日(3日目)に初めてブルペン入りし、投球練習を行った。
直球、カーブなどを交え立ち投げで10球、捕手の岸田を座らせて17球。キレのあるボールを次々と投げ込み、順調な仕上がりぶりを示した。
投球後は「普通です」と爽やかに汗をぬぐい「(オフからここまでの)手応えというよりは、1軍でキャンプを完走したい、という気持ちが強いです。まだ一回もしたことがないので、けがせず、プラス、アピールしながら、結果を残しながら1軍でキャンプを完走したい」と2月1日以降を見据えた。
今季が高卒6年目。昨年はシーズン途中から先発ローテに定着して8勝をマークし、11月のプレミア12では侍ジャパンにも選ばれた。オフに背番号97からの変更も検討されたが、厳しく接して成長を促してきた阿部監督が「僕が認めていないのでダメ」と当時却下。数年続けての活躍を求められた。
ジャイアンツ球場で自主トレをしていた25日には、阿部監督から直接「2ケタ勝ったら背番号変えてあげる」と声をかけられた。明確に“昇格”の条件を伝えられた左腕は「そう見てもらえているのはうれしい。期待に応えられるように頑張りたい」と自身初の2ケタ勝利への思いを強くしていた。