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マー君が「見てるぞ」 目の前でブルペン入り 巨人・西舘&又木が田中将大に聞きたいこと

スポーツ報知 2025年1月31日 5時5分

 巨人の西舘勇陽投手(22)と又木鉄平投手(25)が1軍選手の宮崎合同自主トレ最終日となった30日、ブルペンで投球練習を行い、田中将から視線を送られる中で熱投した。プロ2年目の2人はともに今季の先発ローテ候補。新加入のレジェンド右腕は新たな仲間であり、強力なライバルともなるだけに、し烈な争いを勝ち抜くべく春季キャンプから猛アピールする。

 鋭い視線を受けながら、若武者2人が勢いよく腕を振り続けた。木の花ドームのブルペン。横に並ぶ西舘と又木の視線の先には、田中将がいた。ともにその姿に気付いていたが、西舘は「長野さんとかから『見てるぞ』って言われました(笑)。ちゃんと自分のやることに集中して、(視線を)気にせずやりました」と捕手のミット目がけて自身の練習を全うした。

 同期コンビは新人時代の昨年から2年連続春季キャンプ1軍スタート。西舘は28日からの合同自主トレで3日連続ブルペン入りし、この日の約90球を含めて合計で約200球を投げ込んだ。球の軌道や投球フォームを入念に確認し、「傾斜に慣れるところもこの時期はある。多く投げられたのは良かった」。充実の3日間を経て、今後はレジェンドにも「菅野さんもそうだったんですけどキャッチボールをすごく丁寧にやっていて、どういう意識なのかと、スプリットを聞いてみたい」と語った。

 又木は宮崎では28日に続き2度目のブルペン。キャンプで「傾斜にいる時間を長くしたい。技術面で勝負しないと」と見通しを立てているが、すでにその準備はできている。田中将についても「たくさん引き出しを持っていると思うのでどんどんコミュニケーションを取る機会を増やして、なるべく聞き出せたら」と進化への歩を進めていく思いだ。

 今季は先発ローテ候補の若手2人。先発には戸郷、山崎、グリフィン、井上の4本柱がおり、2人は田中将らと限られた枠を争う立場でもある。昨季先発3登板でプロ初勝利が待たれる又木は「いろんな候補がいると思うので、切磋琢磨(せっさたくま)してやりたい」と気を引き締め、昨季主に救援で28登板で先発初勝利に臨む西舘も「まず抑えるというところが一番目に見えての結果だとは思う」と実戦での好結果で競争を勝ち抜く覚悟を示した。

 31日を経て、2月1日には球春到来。「シーズンに向けてアピールもそうですし、自分のピッチングとしてもしっかり状態を上げていけるように頑張りたい」とは西舘。し烈なバトルの幕開けは、刻一刻と近づいている。(田中 哲)

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