山田洋次監督(93)が作・脚本を担当し、石井ふく子氏(98)がプロデューサーを務めるTBS系「山田洋次×石井ふく子 ドラマ特別企画『わが家は楽し』」(後9時)が3月13日に放送されることが30日、分かった。俳優・小日向文世(71)が主演を務める。山田氏と石井氏の計191歳コンビがタッグを組むのは、2018年の同局系ドラマ「あにいもうと」以来約7年ぶりだ。
夫婦間の離婚問題をきっかけに、家族の絆を描く。石井氏は「家族という存在はすごく大事なんだということを常に感じています」と振り返り「長年タッグを組んできた山田さんとは数年前からそのことを話してきて、山田さんも同じお気持ちでいたので、今回も山田さんの脚本で作り上げたいなと思いました」と経緯を説明した。
山田氏は「懸命な知恵と工夫で夫婦が再生することは出来ないだろうかという難問題を、石井プロデューサーから出された宿題を解くような思いで、この脚本を書きました」と思いを明かし「思えば50年前の東芝日曜劇場の時代、石井さんにテレビドラマ脚本の骨法についてしっかりと教えられたものです。ドラマのTBSという輝かしい伝統を懐かしく思い出します」としみじみと語った。
定年退職した主人公・平山幸之助役を演じる小日向は「このお二人(石井氏と山田氏)がそろったドラマにオファーされて非常に光栄でした」と喜び「僕の世代の方は特に何とも言えない郷愁を感じると思います」とコメントした。