初場所で現役を引退した元横綱・照ノ富士の照ノ富士親方が30日、東京・墨田区の両国国技館で、親方として初の協会公式行事となる年寄総会に参加した。
10度の優勝を誇る横綱は初々しいスーツ姿を披露。注文していたスーツが間に合わなかったといい「今、買ってきた。きつい。サイズはわからない」と話した。初仕事を終え「わからないことだらけ。一から勉強」。現役時代の厳しい表情と変わって、笑顔を見せる場面もあった。
場所後に横綱昇進を果たした豊昇龍(立浪)については「よく集中していてよかった。相撲界をこの先も盛り上げてほしい。相撲は勝ち負けだけではないことをわかってくれれば」と、自身と同じ一人横綱となる後輩への期待を語った。
また自身の引退相撲については「来年の1月場所後かな」と明かした。(大西 健太)