中日のドラフト１位・金丸夢斗投手（２１）＝関大＝が３０日、春季キャンプへ向けて沖縄入りした。出発前の中部国際空港では、ファンのサイン依頼に笑顔で対応。同期の新人選手から約２０分遅れて搭乗ロビーに現れながら、全く慌てない大物ぶりを見せた。
スーツ姿のルーキーが続々とロビーに集まる中、金丸の姿はなかった。同期から遅れること約２０分。周囲を見渡しながら、報道陣のあいさつにも笑顔で応えた。「予定より遅れちゃいました」。居合わせたファンからサインを頼まれ、保安検査場を通過したのは出発予定の約３０分前。４球団競合の末に入団した左腕は、メンタルのスケールも違った。
昨春に発症した腰痛の影響で新人合同自主トレは一部別メニュー調整。キャンプは２軍スタートとなったが、自主トレ最終日の２０日には屋外ブルペンで初めて捕手を立たせて２０球を投げるなど、着実にステップを踏んでいる。キャンプ初日は２２歳の誕生日。「気を抜くことなく２２歳を迎えたい。自分をレベルアップできる期間にできたら」。２月中旬の本格的なブルペン入りを視野に、ギアを上げていく。（森下 知玲）