テレビ朝日系「報道ステーション」が30日に放送された。同日フジテレビが開催した取締役会で、経営刷新に向けた体制づくりや第三者委員会の調査に協力にする対象者に不利益が生じないための仕組みなどについて議論したと報じた。
番組内でフジ・メディア・ホールディングス(HD)とフジテレビの取締役を重複している人物が多いことについて触れた。取締役会後の記者からの質問で、フジサンケイグループ代表で同局取締役相談役の日枝久氏を含めて役員の刷新の議論には至らず、日枝氏の進退ついて議論しなかったことが明かされた。
この件について企業ガバナンス(統治)に詳しい弁護士の牛島信氏がVTR出演。「40年間“支配”してきたと言われていること。つまり今のフジテレビの、あるいはHDも含めて主な役職の方、みんな(日枝氏の)下で働いた方でしょう。忖度(そんたく)するような風土が会社に生まれたとしても不思議ではない」と指摘。
「取締役相談役というのは、ただの相談役と違って、当たり前ですけども取締役会に出るんですよ。その方が同じ席にいて、活発な議論ができるだろうか」と疑問を投げかけた。今後に向けて「取締役会が機能しにくくなったという事実があるのか、どうか。これは社外取締役の方にぜひ検討していただいて、何か改める必要があるかどうか、教えていただきたい」と話していた。