TBS系「news23」(月曜~金曜・午後11時)が30日に放送された。この日、フジテレビと親会社であるフジ・メディア・ホールディングスによる取締役会で経営刷新や第三者委員会への調査協力などの議論が行われたことを報じた。
番組内では28日付けで就任した清水賢治社長が組織の透明性を高めると意向だと伝えた。その中で大きな影響力があるとされるフジサンケイグループ代表で同局取締役相談役の日枝久氏の進退について取締役会で議論がなかったことについて触れた。
これに生出演した国際情報誌「フォーサイト」の元編集長・堤伸輔氏がコメント。「ずっと全体にですね、奥歯にものの挟まったような表現が続いていると思うんですけど…」。特に日枝氏に関してフジの幹部が直接的な表現を「避けようとする」と指摘。辞任したフジテレビ・嘉納修治会長の日枝氏に対する言い回しを持ち出し、「お知恵を借りるとか、相談役でいらっしゃいますとか、外に向かった表現で内側の人間に対して使うような言葉遣いではないですよ」と話した。
「そういうのを繰り返していると、フジの社内風土というのが、こういうものなのかなという風に我々も思わざるを得なくなってしまう。結果的に日枝氏をかばうことがフジにとっても得策ではない方向にいっているように思えてならないですよ」とコメントした。