Ｊ３アスルクラロ沼津の新人ＭＦ井出龍志（２２、沼津Ｕ１８―金沢星稜大）が、開幕スタメンを目指して汗を流している。
出身は富士市。中学時代は清水エスパルスジュニアユース（ＪＹ）に所属も出場機会がほとんどなかった。進路に悩んでいたが、チャンスが多いと考えてユースチームを発足させた沼津に入団。「成長するために試合に出たかった」。チームは、高３時には日本クラブユース選手権に初出場した。
トップ昇格はできなかったが、逆に「４年後にプロになる。絶対に沼津に戻ってくる」と気合が入った。大学でサッカー漬けの４年間を送り、主将も務め、願いをかなえた。故郷に帰り、慣れ親しんだ沼津のピッチで猛練習の毎日を過ごす。
昨年末には、清水ＪＹで同期だったＭＦ東廉（早大―ホンダＦＣ）ら仲間が集まり、プロ入りを祝ってくれた。ホンダとは天皇杯県予選で戦う可能性が高い。「お互いに先発で出たいですね」。武器は左足のキック。体を鍛え、プロデビューを目指す。
（里見 祐司）