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巨人・坂本「しんどい思いをして、いい思いができるように」キャンプは量で「追い込む」 田中将との共闘は「実感ないけど…」

スポーツ報知 2025年2月1日 5時30分

 巨人・坂本勇人内野手(36)が31日、春季キャンプで徹底的に自らを「追い込む」決意を示した。田中将大投手(36)と並んで宮崎神宮を参拝。幼少期の盟友とともに打棒復活を期す19年目へ「しんどい思いして、いい思いができるように」と肉体をいじめ抜く覚悟だ。

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 歩き慣れた宮崎神宮の参道を、初めて幼なじみと踏みしめた。坂本は田中将と肩を並べ、時折、言葉を交わしながら宮崎神宮の本殿へ歩を進めた。先乗り自主トレ初日の28日から3日間、同じグラウンドで汗を流した。「まだ練習しかやってないんで、特に(同僚になった)実感はないですけど。試合とか投げる姿とかを見たら、何か感じることはあるかもしれない。一緒にやれるのはすごくうれしいこと」。小学生時代のチームメートと共闘する球春が、いよいよ始まる。

 打棒復活がテーマとなる19年目の春季キャンプ。2年ぶりに調整を一任されるS班でスタートする。「1年間で一番追い込める時期なんで、自分自身をしっかり追い込んで」。体をいじめ抜くことは決めている。わずかな取材時間の中で「追い込む」という言葉を4度、使ったことにも覚悟は見えた。昨季は4年ぶりに故障離脱のないシーズンを送り、体の状態は万全。「しんどい思いをして、いい思いができるように。そういう気持ちで頑張ります」。秋の歓喜のため、厳しい春を自らに課す。

 先乗り自主トレ初日だった28日は、午前8時前に室内練習場へ。現役最多2415安打のレジェンドが、チーム1番乗りで黙々とティー打撃に汗を流した。「自主トレとか、いろいろやってきたことをちゃんと継続しながら。さらにね、練習量は必ず増えると思う」。今季に懸ける思いが、その姿ににじんでいる。

 初めて三塁手として迎えた昨春キャンプは大きさの異なるグラブを持参した。フリー打撃中も三塁の打球に慣れるため、守備に就いて打球を追う時間を多く割いた。今年の“相棒”は昨季、試合で使用してゴールデン・グラブ賞を獲得したモデルに定まっているなど、守備の不安は解消済み。より打撃のことにフォーカスして向き合える。

 「みんなと顔を合わせたらやっぱり、みんなで頑張りたいなっていう気持ちが出ました」。19年目のシーズンも、背番号6の笑顔がナインの中心にある。(内田 拓希)

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