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プロ野球キャンプイン“元日”に思う Vパレード「どんな景色が見えるの?」

スポーツ報知 2025年2月1日 16時0分

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 先日、家族でディズニーランドに出掛けた。8歳の長男が一番興奮していたのはパレードを見ている時で、「あそこからはどんな景色が見えるの?」と目を輝かせていた。

 巨人のリーグ優勝が迫っていた昨年9月、東京ドームを訪れた本紙評論家の村田真一さんは、岸田行倫を見つけると、「もう少しで優勝やな。パレードは何回目だ?」と声をかけていた。プロ7年目が「僕はやったことがないんです」と明かすと、「えぇー。ほんまに? そんなにパレードってやってないんか」と驚いていた。

 巨人のパレードは、日本ハムを破って日本一になった2012年に銀座で行ったのが最後で、現役選手で経験しているのは長野久義と坂本勇人だけ。約2・3キロのコースに約38万人の観衆が詰めかけた当時を知る矢野謙次2軍打撃チーフコーチは、「あのすばらしい光景は今でも忘れられない。巨人の選手で良かった、プロ野球選手で良かったと思えた瞬間。今の若い選手にも絶対に経験させたい」と力を込めていた。

 パレードでは、巨人担当のカメラマンも代表撮影者として選手と同乗することがある。入社14年でまだその大役を担ったことはない。本塁打を放った後もほとんど感情を表さない岡本和真が“日本一の景色”を目の当たりにした時にどんな表情を浮かべるのだろう。その瞬間を切り取り、ともに喜びを分かち合えればと楽しみにしている。

 いよいよ球春到来―。2月1日はプロ野球界にとって“元日”とも言えるキャンプ初日だ。ルーキーもベテランもレギュラーを目指し競い合う1か月。頂点を目標に汗を流す選手たちの雄姿を余すことなく写真に納め、読者に届けたい。(写真担当・相川 和寛)

 ◆相川 和寛(あいかわ かずひろ) 2011年入社。北海道支局を経て写真部。平昌、東京五輪を取材し、巨人担当4年目。

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